改元に向けて作ったわんわん凧=鳴門市大津町矢倉

花火の準備をする人たち=美波町赤松の作業場

新元号「令和」が記された藍染の手拭い

 5月1日の新天皇の即位や改元に合わせ、新しい時代の到来を祝おうと、各地で記念行事などが行われる。

 ●鳴門 

 鳴門市の鳴門大凧保存会が5月1日、新元号「令和」の文字を書いた市伝統の「わんわん凧」を同市鳴門町高島の鳴門ウチノ海総合公園で揚げる。

 凧は直径2メートル。竹の骨組みに張った阿波和紙に、紅白と群青の伝統色で「令和」と記している。当日は会員15人が芝生広場に集まり、午前10時から揚げる。大雨の場合は中止し、少雨なら状況を見て決行する。

 保存会は2014年5月、市内で開かれた全国「みどりの愛護」のつどいに出席された皇太子さまの前で凧揚げを実演した。「よく揚がりましたね。これからも頑張ってください」と声を掛けてもらったという。

 藤中梅雄名誉会長(90)=鳴門市大津町矢倉=は「『令和』の凧を高々と揚げて、お祝いしたい」と話している。

 ●美波 

 新天皇の即位を祝って4月30日深夜から、美波町赤松の赤松神社で町無形文化財の「吹筒花火」が奉納される。午後11時45分から伝統の口上が始まり、5月1日午前0時から花火を打ち上げる。NPO法人赤松煙火保存会が主催する。

 毎年秋祭りに奉納される吹筒花火は、江戸時代から伝わる伝統文化で約190年の歴史をもつ。高さ約10メートルの支柱に取り付けた竹筒(直径約10センチ、長さ約1メートル)から火花が吹きだし、舞い散る火の粉の下を住民が「できたん、どしたん」の掛け声とともに駆け回る。

 地域別の花火組ごとに花火を作って奉納する。組ごとに独自の製法が秘伝として継承され、火薬の配合や詰め方で火の粉の色や勢いに違いが出る。30日は4組が奉納する。

 高齢化や人口減少で花火作りを担う人は減少しているものの、若い人や女性だけで構成した花火組が新たにできるなど、地域で互いに協力しながら伝統文化を守っている。

 保存会の宮原英夫事務局長は「吹筒花火は厳かな雰囲気が魅力で令和の時代にも残したい。当日は大勢の人でお祝いしたい」と話している。

 ●上板 

 上板町は5月1~5日に町役場に婚姻届を提出した先着30組の夫婦に、新元号「令和」の文字と町章を白抜きで記した藍染の手拭い(縦約30センチ、横約90センチ)を贈る。

 改元を機に特産の藍染の魅力に触れてもらおうと企画。藍産業振興に取り組む一般社団法人「ジャパンブルー上板」が製作した。

 町総務課は「お祝いの気持ちを込めた。新しい暮らしの中で藍染を身近に感じてほしい」としている。

 令和1組目のカップルには松田卓男町長が手拭いを渡す。2組目以降は後日郵送する。婚姻届は午前8時半~午後5時15分に受け付ける。