観光客でにぎわう大塚国際美術館

遊覧船から景色を楽しむ観光客=三好市山城町の大歩危峡

水槽の中で泳ぐウミガメを見る家族連れ=美波町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタ

 平成から令和へ。時代をまたぐ10連休のゴールデンウイークが始まり、徳島県内の観光地は、平成から令和へと時代の移ろいを感じながら過ごす家族連れらでにぎわった。百貨店や大型量販店では改元にちなんだ催しがあり、祝賀ムードを盛り上げた。平成最後のNHK紅白歌合戦で徳島県出身のシンガー・ソングライター米津玄師さんが歌った大塚国際美術館システィーナ・ホールにも多くの観光客が訪れた。

 阿波踊りを一年中堪能できる観光の目玉施設として、1999(平成11)年に開館した徳島市の阿波おどり会館には家族連れらが続々来場。専属連に促され、踊りの輪に加わった広島市の会社員中田真悠子さん(40)は「令和へと変わる時代の節目に心が晴れ晴れとしました」と声を弾ませた。

 平成最後となった昨年末のNHK紅白歌合戦で、県出身のシンガー・ソングライター米津玄師さんが出演した舞台となった鳴門市の大塚国際美術館。「米津効果」で注目度が高まっており、県内外からツアー客らが引っ切りなしに訪れた。

 米津さんが歌ったシスティーナ・ホールで壁画に見入っていた神奈川県藤沢市の会社員宮田麻耶さん(35)は「米津さんが歌った場所を見てみたかった。やはり迫力がありますね」。

 ウミガメが泳ぐ様子を間近で見られる美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタは、平成に入ってから同町を舞台にしたNHKの連続テレビ小説「ウェルかめ」が放映され、大勢の観光客が押し寄せた。

 家族4人で訪れた神戸市の髙橋亮太ちゃん(5)は「アカウミガメは頭が大きくてかわいい。いろんなカメが見られて楽しかった」と喜んでいた。

 三好市の観光施設・大歩危峡まんなかの遊覧船にも朝から大勢の団体客が詰め掛けた。「小鳥や新緑が見られて楽しかった」。東京都目黒区の小学4年森瀬瑛太君(9)は笑顔を見せた。

 徳島市のそごう徳島店では、平成に流行した食品や文化をテーマにしたイベント「GIFT×お祭り~ありがとう平成!こんにちは令和!」が始まった。29日まで。

 飲食ブースには肉巻きおむすびやまぜそば、タピオカドリンクなどが並び、来場者は懐かしそうに品定め。ティラミスを買った徳島文理高2年松本杏奈さん(16)は「小学生の頃によく食べたのを思い出した」と話した。

 仮想現実(VR)を活用したお化け屋敷も始まり、家族連れらがホラー体験を味わった。5月6日まで。

 同市のイオンスタイル徳島では、平成と令和をまたいでセールが開かれている。5月6日まで。

 「ありがとう平成!!」「祝令和元年」と銘打ち、フルハイビジョン液晶テレビや冷蔵庫などの家電を値下げ。「令和」「祝」の文字がパッケージに記された酒や、菓子の福袋など関連商品も販売されている。岡美代子さん(73)=徳島市上八万町西山=は「いつもよりにぎやかですね」と話した。

 1989(平成元)年にオープンした徳島市勝占町中須の徳島ガラススタジオでは、開業30周年を記念したイベント「徳島ガラスまつり」が始まった。5月6日まで。

 熱したガラスに空気を吹き込んでコップや風鈴を作る「吹きガラス体験」、模様を彫った皿に砂を当ててデザインを仕上げる「サンドブラスト体験」などがあった。

 コップを作った北島中2年の小山明日香さん(13)は「吹きざおを回しながら形を整えるのが難しかった。きれいにできてうれしい」と笑顔だった。