四国で40年ぶりに開かれた東四国国体の開会式=1993年10月、県鳴門総合運動公園陸上競技場

 徳島、香川両県を舞台にした東四国国体が開かれ、1位は2位に大差をつけて「東四国国体華やかに開催」だった。四国での国体は、四国4県を会場にした1953年の「四国国体」以来40年ぶりで、県内は大きな盛り上がりを見せた。

 9月の夏季大会に続いて秋季大会が10月、6日間にわたって繰り広げられた。徳島県は開閉会式をはじめ、21市町村で18競技が行われ、多くの人が民泊の受け入れやボランティアに携わった。男女総合成績は香川県に次ぐ2位だった。

 11月には全国身体障害者スポーツ大会が開かれ、4位に入った。

 2位は「JR徳島駅ビルに商店街オープン」。JR四国が建設していたターミナルビルが完成。前年の徳島駅に続いて併設するショッピングセンターが開業した。
 大きな選挙も相次いだ。9月の知事選では新たな知事が誕生した。3期12年務めた三木申三氏が勇退し、運輸省の官僚だった圓藤寿穂氏が出馬して初当選した。共産、無所属の2候補と争い、圧勝。各党が圓藤氏に相乗りしたため、有権者の関心は高まらず、投票率は39・97%と戦後最低を記録した。

 2月には県都・徳島市の市長選もあり、建設省の元官僚で市第1助役だった小池正勝氏が初当選した。当選時の年齢は41歳で、全国の県庁所在地では最年少だった。

 7月の衆院選では、前回(1990年)2議席を獲得していた社会党が共倒れし、議席を失った。現在阿南市長の岩浅嘉仁氏や前上板町長の七条明氏が初当選している。

 選挙を巡っては、前代未聞の事件も起こった。9月の知事選と同時に行われた県議補選で、落選した前松茂町議が「板野郡内の町長や町議らに買収名目で現金数百万円を渡した」と告白。前町議をはじめ、松茂町議会議長や北島町長らが逮捕され、辞職に追い込まれた。

 東四国国体の開催に伴い、社会資本の整備も進んだ。県と第三セクターが約200億円の巨費をかけて徳島市山城町に建設したアスティとくしまが開業した。佐古駅周辺の鉄道高架事業が完成した。

●平成5年(1993年)
 <1>東四国国体 華やかに開催(10月)
 <2>徳島駅に商店街オープン(4月)
 <3>新知事に圓藤氏(9月)
 <4>身体障害者スポーツ大会開催(11月)
 <5>アスティとくしま開業(10月)
 <6>相次ぐ台風、冷夏で野菜高騰(7月)
 <7>衆院選で社会党2議席共倒れ(7月)
 <8>県議選で落選候補が買収告白(9月)
 <9>徳島市長選で小池氏が初当選(2月)
 <10>県内初の鉄道高架が完成(7月)