明石海峡大橋が開通し、くす玉が割られた=1998年4月5日

 徳島県民の長年の悲願である明石海峡大橋が4月5日に開通した。本州との陸続きが実現し、圧倒的多数の票を集めて1位だった。

 明石海峡大橋は全長3911メートル。主塔間の距離は1991メートルで世界最長のつり橋が誕生した。神戸淡路鳴門自動車道の全線が開通し、徳島市と神戸市の移動時間はフェリー時代の180分から100分に短縮された。

 海上航路の廃止や減便が相次ぐ一方、徳島県と阪神方面を結ぶ高速バスが登場し、京阪神への行き来の中心は陸路に変わった。経済効果が期待されたが、11月末までの1日平均交通量は本州四国連絡橋公団(現本州四国連絡高速道路)の予測を下回った。

 2位は、徳島市が渋野、方上両町に建設していた「とくしま動物園」のオープンだった。敷地は13・6ヘクタールと四国最大規模で、セイロン象やマサイキリンなど約70種が集められた。オープン直後から人気を集め、多くの来園者が詰め掛けた。

 徳島市職員互助会の海外旅行水増し事件が3位に入った。徳島地検は7月、氏名不詳の詐欺容疑で徳島市役所の職員厚生課と市職員組合書記局を強制捜査した。地検は9月、海外旅行の代金を水増し請求して互助会に損害を与えたとする背任容疑で市職組書記長と前市職員厚生課長、旅行会社の支店長と社員を逮捕した。

 吉野川第十堰(ぜき)の可動堰化計画を巡っては、是非を問う住民投票条例の制定を求める徳島市と藍住町の住民団体がそれぞれ署名活動を行った。徳島市では10万人以上の署名が集まった。

 徳島商業高校出身で明治大を経てプロ野球・中日に入団したのが川上憲伸投手。新人1年目で14勝を挙げ、防御率はリーグ2位の好成績を収め、新人王に輝いた。県出身者で新人王に輝いたのは、広島の川端順投手以来、13年ぶり2人目。

 天皇、皇后両陛下をお迎えした全国豊かな海づくり大会が11月、鳴門市の鳴門ウチノ海総合公園で開かれた。天皇陛下の来県は93年の東四国国体以来5年ぶり。両陛下そろっては89年の全国植樹祭以来9年ぶり。

 7月にあった参院選徳島選挙区では、三木武夫元首相の長女で無所属新人の高橋紀世子氏が、自民現職の松浦孝治氏に大差をつけて初当選した。 

●平成10年(1998年)
 <1>明石海峡大橋が開通(4月)
 <2>とくしま動物園オープン(4月)
 <3>徳島市互助会で海外旅行水増し(7月)
 <4>徳島市の第十堰署名は10万人(12月)
 <5>中日の川上投手が新人王(10月)
 <6>鳴門で全国海づくり大会(11月)
 <7>台風相次ぎ高温・多雨の異常気象(10月)
 <8>大塚国際美術館が開館(3月)
 <9>参院選徳島区で高橋氏が初当選(7月)
 <10>大塚製薬社長を贈賄容疑で逮捕(11月)