ベルリンマラソンから帰国し、銀メダルを掛けて記者会見に臨む犬伏孝行選手=鳴門市撫養町立岩の大塚製薬工場

 マラソン関係の明るい話題が上位に並んだ。1位には、大塚製薬の犬伏孝行選手(城ノ内高出)がベルリンマラソンで日本最高記録をマークしたことが選ばれ、3位には、鳴門市出身の市橋有里選手(住友VISA、大麻中―東京戸板女子高出)が世界選手権で銀メダルに輝き、2000年に開かれるシドニー五輪の代表に内定したニュースが入った。

 9月のベルリンマラソンに出場した犬伏選手は、2時間6分57秒で2位となった。当時の世界歴代6位で、日本人では初めての2時間6分台だった。日本最高記録の更新は13年ぶり。

 犬伏選手は00年2月にあったシドニー五輪代表選考会を兼ねた東京国際マラソンでも日本人最高の4位に入り、シドニー五輪の代表に選ばれた。

 市橋選手は8月にスペイン・セビリアで開かれた世界選手権で2時間27分2秒の自己ベストを記録。11月に五輪代表に内定した。

 市橋選手は大麻中学校を卒業後、上京。日本陸連のコーチが指導する東京ランナーズ倶楽部に入り、力を付けた。

 2位は、徳島市が明石海峡大橋開通後の観光客増に向けて建設していた阿波おどり会館のオープンだった。

 阿波踊りをテーマに絞った初の観光施設で、外観は高張ちょうちんをイメージしている。2階にあるホールでは毎日阿波踊りが楽しめ、3階には歴史が学べるミュージアムを備えている。5階は眉山ロープウエーの山麓駅になっている。

 吉野川第十堰(ぜき)を巡る大きな動きも相次いだ。

 徳島市議会は2月、市民から直接請求された可動堰化計画の賛否を問う住民投票条例案を否決。4月の市議選で条例案賛成の議員が多数当選し、過半数を占めた。6月定例会で再び条例案が審議され、賛成多数で可決された。12月定例会で期日を定める条例案が可決され、00年1月23日の実施が決まった。

 一方、推進派は8月、「第十堰・署名の会」を発足させ、署名活動を展開した。30万人以上を集め、12月には中山正暉(まさあき)建設相に署名簿と早期着工を求める要望書を提出した。

 このほか、7位の「徳島ラーメンが全国区デビュー」が目を引く。新横浜ラーメン博物館に、徳島市の「中華そば いのたに」が出店して人気を集め、全国的に知名度が高まった。

●平成11年(1999年)
 <1>マラソンの犬伏が日本最高記録(9月)
 <2>阿波おどり会館オープン(7月)
 <3>市橋、五輪女子マラソン代表内定(11月)
 <4>第十堰住民投票の実施決まる(6月)
 <5>県内で企業倒産や閉店相次ぐ(通年)
 <6>徳島自動車道が井川池田まで開通(3月)
 <7>徳島ラーメンが全国区デビュー(6月)
 <8>第十堰可動堰化推進署名に30万人(8月)
 <9>徳島市体育振興公社幹部ら逮捕(1月)
 <10>県内の海路再編、縮小相次ぐ(通年)

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