2020年東京五輪・パラリンピックの大会マスコットが決まった。全身市松模様の未来的キャラクターである。名前はまだない
二つの図柄を見て、未来的という言葉に何ら違和感がないのはなぜか、と考えれば、どうにも不思議。デザインの仕事をしている人ならきちんと説明できるのだろうけれど、飛び出た耳か、頭の曲線か、青や赤の大きな目か
何となくである。どうも昔見たアニメやヒーロー物に源がありそうだ。小さなころに思い描いた未来のにおいを、その意匠にかぎ取っているのかもしれない
マスコットは最終候補3作品から、全国の小学校各クラスが1票を持つ投票で選ばれた。10万9041票。次点との差は5万票近いから、選挙でいうなら圧勝である。子どもたちは、どんな2年後を想像しつつ投票したのだろう
解せないのは対象となった約2万1千校のうち、7割余りしか参加しなかったことだ。選挙ならまずまずの投票率だが、当の小学生には二度とない機会。かつての東京五輪を振り返り、次の大会を考える。絶好の教育の機会ともとらえれば、意外なほどの棄権率の高さである
名前はコピーライターらプロに依頼し、夏に公表するという。「とうちゃん」「きょうちゃん」といった小欄のにわかの思いつき程度の作品が、採用されないことは確かなようだ。
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