アテネ五輪で金メダルを受け取り笑顔の柴田亜衣選手=2004年8月、アテネの水泳センター

 徳島で育ったアスリートの歴史的快挙が1位となった。アテネ五輪で柴田亜衣選手(穴吹高出―鹿屋体大)が競泳女子800メートル自由形で優勝し、金メダルを獲得した。五輪の自由形で女子の金メダリストは日本初、男子を含めても68年ぶりとなる金字塔を打ち立てた。

 柴田選手はレース後半で大逆転。日本では午前2時前だったにもかかわらず、脇町(現美馬市)の体育館で大勢の町民が見守り、歓喜に沸いた。初の「里帰り」には多くの県民が出迎え、県から県民栄誉賞が贈られた。

 五輪後に開かれたパラリンピックでは、視覚障害者の柔道で男子66級の藤本聰選手が金メダルを獲得し、3連覇を達成。藤本選手にも県民栄誉賞が贈られた。

 スポーツ関係では、サッカーの徳島ヴォルティスのJ2入りが3位に入った。

 徳島ヴォルティスは、JFL(日本フットボールリーグ)でV2を果たした大塚製薬サッカー部をチーム編成の母体とし、官民が一体となって準備を進めてきた。運営会社を設立した後、Jリーグへの加盟申請が認められ、四国初のプロサッカーチームとなった。

 2位は「相次ぐ台風上陸で被害」だった。8月1日、台風10号が上陸。上那賀、木沢両町村(現那賀町)で大規模な土砂災害が発生し2人が死亡した。1日の上那賀町(同)海川での日降水量は四国電力のデータで全国過去最高の1317ミリを観測した。

 10月の台風23号では、県内で3人が死亡、住宅の床上浸水は5市などで1659世帯に達した。

 「平成の市町村合併」による新たな自治体も誕生した。10月1日、県内のトップを切って麻植郡鴨島、川島、山川、美郷の四町村が「吉野川市」を発足させた。県内五つ目の市で、新市誕生は1958年の阿南市以来46年ぶり。

 日本中を驚かせたのが、青色LED訴訟で日亜化学工業(阿南市)に200億円の支払い命令を出した判決だ。

 高輝度の青色発光ダイオード(LED)を開発した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授が、元勤務先の日亜化学工業に発明対価200億円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は同対価を約604億円と認定。請求額の200億円を支払うよう命じた。日亜側が即日控訴し、05年に東京高裁で和解が成立した。

●平成16年(2004年)
 <1>アテネ五輪の水泳で柴田が金(8月)
 <2>相次ぐ台風上陸で被害(8月)
 <3>徳島ヴォルティスがJ2入り(12月)
 <4>吉野川市が発足(10月)
 <5>青色LED訴訟で日亜に200億円支払い命令(1月)
 <6>皇太子さま迎え全国育樹祭(10月)
 <7>パラリンピック柔道で藤本が金(9月)
 <8>参院選で小池正勝氏が当選(7月)
 <9>クマ、イノシシ被害相次ぐ(10月)
 <10>県立防災センターがオープン(7月)