シートに包まれたナカちゃんを前に悲しむ市民ら=2006年8月27日、阿南市那賀川町の河川敷

 1位は、那賀川にすみ着いていたアゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」の死だった。人気者の死は県民に大きな衝撃を与え、姿を現してブームとなった前年に続き、ナカちゃんの話題が1位になった。

 ナカちゃんは8月27日、那賀川の中州で死骸で見つかった。とくしま動物園で解剖したが、内臓の腐敗が激しく死因は特定できなかった。突然の悲報に河川敷には連日、大勢のファンが詰め掛けて冥福を祈った。阿南市の特別名誉市民でもあり、追悼イベントが開かれた。

 2位は、徳島市出身の小説家・瀬戸内寂聴さんの文化勲章受章だった。徳島県人では初めての受章となった。

 1957年の作家デビュー以来、日本近代の女性群像を描くとともに、源氏物語の現代語訳の完訳など、女性の生き方を見つめた創作活動が評価された。瀬戸内さんは受章会見で「ペン一本でやってきたことが認められ、なによりうれしい」と喜びを語った。

 3位は「県内での映画ロケ相次ぐ」が入った。1年間で3本の映画が各地で撮影され、関心が集まった。

 徳島を舞台に親子や男女の愛をつづった、シンガーソングライター・さだまさしさん原作の「眉山」は8月、徳島市の阿波踊りに合わせてロケが行われた。主役の松嶋菜々子さんらが来県して、阿波踊りのシーンなどを収めた。観客や踊り子役などに延べ3万人のエキストラが参加した。

 阿南市では漁師を目指す少年の物語「奇跡の海」が、鳴門市では阿波踊りをテーマにした青春映画「AWA DANCE」の撮影があった。

 映画関連では、「バルトの楽園(がくえん)」が公開された効果で、一般開放していたロケセットに大勢の人が詰め掛け、「ロケ村が人気」が5位にランクイン。「徳島市から映画館消える」が9位だった。

 「平成の大合併」では、5市町が誕生した。三好市と東みよし町、美波町、海陽町が新たに発足し、那賀川、羽ノ浦の旧2町が阿南市に合併した。これで旧合併特例法に基づく合併は終了し、県内は50市町村から24市町村に再編された。

 板野町出身のシンガーソングライターのアンジェラ・アキさんが、大みそかのNHK紅白歌合戦に初めて出場した。

●平成18年(2006年)
 <1>ナカちゃん死ぬ(8月)
 <2>瀬戸内寂聴さん文化勲章(11月)
 <3>県内での映画ロケ相次ぐ(8月)
 <4>平成の大合併で5市町誕生(3月)
 <5>バルトロケ村が人気(3月)
 <6>ベルル社が営業停止(10月)
 <7>お鯉さんに県民栄誉賞(3月)
 <8>地上デジタル本放送開始(10月)
 <9>徳島市から映画館消える(1月)
 <10>アンジェラさん紅白出場(12月)