頭を下げる藤原潤治組合長(右)ら=阿波市市場町大野島のJA阿波郡東部

 JA阿波郡東部(阿波市市場町大野島)は29日、前組合長の男性(69)=25日辞職=が、個人的に支払うことになっていた代金など44万9500円を、不正に組合経費から支出していたと発表した。前組合長が独断で支出していた経費を理事会が認めなかったのを不服とし、白紙の領収書で架空経費を計上するなどしていた。既に全額を返還している。

 JA阿波郡東部によると、前組合長は昨年11月、JA阿波郡東部の直売所「JA夢市場」(市場町大野島)に隣接する農地6アールを出荷者用の駐車場にしようと計画。農地転用手続きなどの初期経費17万4170円を独断で組合から支出した。

 前組合長は今年1月に開かれた理事会で事後承諾を得ようとしたが「経費が掛かりすぎる」などを理由に駐車場整備案は否決された。理事会は2月、前組合長が独断で計画を進めた点を問題視し、既に終えていた除草の費用など38万円を前組合長に負担させるとした。

 これを不服とした前組合長は3月、職員に指示し、組合会計から業者に20万円を振り込ませた。さらに白紙の領収書を使って架空の経費24万9500円を支出させ、うち18万円を業者への支払いに充てた。残金6万9500円は保管していた。

 内部告発を受けた同JAの調査で4月上旬に発覚した。前理事長は不正支出を認め、否決前の支払いのため組合が不正とみなしていなかった17万4170円を含む62万3670円を返還した。

 前組合長の辞職を受けて就任した藤原潤治組合長は「組合員や利用者の信頼を裏切る事態となったことを心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございません」と陳謝した。