
1位は「徳島市の阿波踊り、総踊り中止巡り混乱」だった。徳島が誇る阿波踊りを巡り、主催者の実行委員会と有名連でつくる阿波おどり振興協会が対立。中止を求められた「総踊り」の強行が全国で報道され、県民の注目を集めた。
阿波おどり振興協会が8月13日、演舞場外で大勢の踊り手が一斉に踊り込む「総踊り」を実施。主催者の再三の中止要請を振り切っての強行で、混乱ぶりはメディアなどを通じて全国に発信された。混乱の影響もあって有料チケット販売率は69%に低迷。収支は約2500万円の赤字に終わった。
2、3位は訃報が続いた。小松島市出身の俳優大杉漣(おおすぎ・れん、本名孝=たかし)さんが2月21日、急性心不全のため66歳で死去した。
城北高を卒業後、明治大を中退して劇団入り。ドラマや映画で多彩な役柄を演じ、「300の顔を持つ男」と呼ばれた。朗らかな人柄が親しまれ、帰郷時には音楽ライブを開くなど県民と交流を深めた。
民主党政権で官房長官などを務めた元衆院議員の仙谷由人さんが10月11日、亡くなった。72歳だった。
2009年の政権交代後、鳩山由紀夫内閣の行政刷新担当相、国家戦略担当相などを務め、菅直人内閣では官房長官として政権を支えた。弁護士出身の政界きっての論客として知られた。
第1次大戦中、鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所でベートーベンの交響曲「第九」がアジアで初めて全曲演奏されてから、6月1日で100年を迎えた。市ドイツ館前では当時を再現した男性だけの合唱団の演奏会が開かれ、元捕虜の子孫もドイツから駆け付けた。
徳島市は、新ホール建設予定地の徳島駅西側駐車場を見直し、市文化センター跡地(同市徳島町城内)を代替候補地として検討することを決めた。事業費が高額になり、開館時期も当初予定の23年度から4年遅れることが理由。文化団体関係者や市議会からは見通しの甘さを指摘する声が上がった。
15年12月の神山町議選(定数10)を巡る公選法違反容疑で、正副議長を含む現職町議5人と元町議1人が県警に逮捕・書類送検された。現職5人は議員辞職し、9月2日に補欠選挙が行われた。
平成は4月30日で幕を閉じ、5月1日から新元号が始まる。
●平成30年(2018年)
<1>阿波踊り、総踊り中止巡り混乱(8月)
<2>大杉漣さん死去(2月)
<3>仙谷由人元官房長官が死去(10月)
<4>鳴門の「第九」アジア初演100年(6月)
<5>コウノトリが2年連続で誕生(3月)
<6>新ホール候補地、駅西を見直し(8月)
<7>池田湖で世界ウェイクボード(8月)
<8>神山町議ら6人を逮捕・書類送検(7月)
<9>チャットモンチーが”完結“(7月)
<10>飯泉知事、5選出馬を表明(12月)