奈良県の近鉄橿原神宮前駅で、出迎えの人たちに手を振られる新天皇陛下と新皇后雅子さま=2016年7月

 新天皇陛下が1日午前0時、皇太子から即位された。30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に改元。新陛下は59歳で、戦後生まれの初めての天皇になった。前天皇陛下は4月30日限りで退位し、上皇となった。

 天皇の退位は、江戸時代の光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初めて。今回は2017年6月に成立した、前陛下一代限りの退位を認める皇室典範特例法に基づき行われた。

 前陛下は30日夕、皇居・宮殿「松の間」で代替わりの重要儀式「退位礼正殿(せいでん)の儀」に臨んだ。在位中最後のあいさつで「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べた。

 新陛下は1日午前、宮殿で国事行為の「剣璽(けんじ)等承継の儀」と「即位後朝見(ちょうけん)の儀」に臨む。いずれも即位に伴う重要儀式で、承継の儀では「三種の神器」の一部である剣や璽(じ)(勾玉(まがたま))、国の印の「国璽(こくじ)」、天皇の印の「御璽(ぎょじ)」を受け継ぐ。朝見の儀では、三権の長らと面会して新天皇として最初のお言葉を述べ、即位を告げる。

 皇太子妃だった雅子さまは新皇后に、前皇后美智子さまは上皇后となった。秋篠宮さまは皇位継承順1位の皇嗣(こうし)として皇太子の役割を担い、長男の悠仁さまが継承順2位になる。

 85歳の前陛下はこれまで担ってきた一切の公務から身を引く。