江戸時代、皇位継承者が早世するなどして、世継ぎが危ぶまれたことがある。力を尽くしたのが徳川将軍に仕えた儒学者新井白石である。閑院宮の創設を後押しし、世襲対象を4宮家に増やした。現在の皇族はこの流れをくむ 令和の幕開けに沸き立つ傍ら、世継ぎ問題にも関心が集まっている。即位の儀式に並んだ皇位継承資格者は、皇嗣秋篠宮さまと高齢の常陸宮さまの2人

 テレビ中継を見ながらがくぜんとした。成年に達していないため、儀式に出席しなかった秋篠宮さまの長男悠仁さまを入れても3人しかいない。皇室典範は、有資格者を父方が天皇の「男系男子」に限っており、いずれは悠仁さまだけになる可能性もある。皇統を安定的に継承するにはどうするか。検討が急務だ

 問題は女性・女系天皇を認めるかどうかである。過去には推古天皇をはじめ、女性は8人いた。閑院宮の先代もそう。さらにさかのぼって、天照大神はどうだろう

 男系男子にこだわるのは、いまどきの常識からは外れる。皇統が絶える危険をはらみ続けるぐらいなら、女性や女系天皇を認めてもよさそうなものだが、長い日本の歴史に関わる話であり、簡単にはいかない

 天皇の地位は<主権の存する日本国民の総意に基く>と憲法第1条にある。決めるのは国民だ。きょうは、令和最初の憲法記念日。