上空から太陽光発電パネルを点検するための画像を撮影するドローン=小松島市和田島町松田新田の和田島太陽光発電所

上空から太陽光発電パネルを点検するための画像を撮影するドローン=小松島市和田島町松田新田の和田島太陽光発電所

 県企業局は12日、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の点検に小型無人機ドローンを活用するための実証実験を、小松島市和田島町の和田島太陽光発電所で初めて行った。太陽光パネルに異常がないかを、上空から画像を撮影して調べる手法で、目視による点検と比べた精度や作業効率などを検証する。

 職員や点検業者ら11人が参加した。汚れや接触不良などの不具合があるパネルは発熱するため、ドローンに熱を感知できる赤外線カメラを搭載。このうち3人が操縦などを行って約2・9ヘクタールある敷地の上空45メートルを1時間飛ばし、パネル(縦約1メートル、横約1・65メートル)8652枚を動画と静止画で撮った。今後、画像を解析する。

 同局によると、地上で人が点検すると、業者延べ5人で2日ほどかかる。今月30日から人による点検を行って比較し、ドローン導入の効果を検討する。

 同発電所は出力2千キロワット、年間発電量241万8千キロワット時で、県企業局が2013年10月に開設。今回、3年ごとの点検に合わせて実証実験を行った。

 同局電力課の河野寛課長補佐は「パネルの点検には多くの時間と労力が必要。実験結果を今後の作業の効率化に生かしたい」と話していた。