世界で100万種の動植物が絶滅の危機にあるという。陸上の50万種は生息地が脅かされ、両生類の40%以上と、サメ、海洋哺乳類のそれぞれ30%の未来が危ういらしい

 報告書をまとめたのは国連の科学者組織。地球規模の総合評価は初めてだそうだ。その予測によると、地球温暖化対策の「パリ協定」の目標を達成し、産業革命前と比べた気温上昇を2度に抑えることができても、サンゴ礁の面積は1%未満まで縮小する

 沖縄県石垣島周辺の海で、死んで白化したサンゴ群を見たことがある。透き通った海に、白い墓標のようなサンゴの林がどこまでも続いていた。気味悪いほどの沈黙がそこにあった

 かつては魚の湧く海として、生き物にあふれ、赤、黄、緑、青と、色彩豊かな騒々しい海だったに違いない。多様性を失うとはこういうことか、と空恐ろしい思いがした

 天皇代替わりに伴う10連休が終わり、令和の日本列島が本格的に動きだした。株式相場は米中対立のあおりで続落。幸先の悪いスタートとなったが、持ち直し、好循環の波に乗れるか

 と、金回りの心配ばかりしてはいられないようである。地球の住人は、人間ばかりではない。このままでは、とんでもない未来を後生に引き渡す恐れがある。全ての生き物に思いやりを。もちろん、人にもさらに。令和の課題である。