鳴門市土木課の臨時職員福浦孝容疑者(32)=同市撫養町立岩=が16日、児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで県警に逮捕されたことを受け、谷重幸副市長は同日午後に記者会見を開き、「市民におわび申し上げる」と謝罪した。昨年から相次ぐ不祥事に、市民からは怒りの声が上がった。
会見には谷副市長のほか、黒川靖夫経済建設部長と林克美土木課長が出席。林課長は、福浦容疑者について「真面目で、こつこつと仕事をこなしていた」と説明した。
不祥事の再発防止策を問われた谷副市長は、今月下旬に全職員を対象にした倫理研修を行う方針を示し「一人一人が全体の奉仕者であることを肝に銘じて仕事に取り組んでいく」と述べた。
市民からは相次ぐ不祥事に苦言が相次いだ。庁舎横の現金自動預払機(ATM)で並んでいた60代女性は「人として善悪の判断は付くはずなのに…。自覚と緊張感を持って仕事をしてもらいたい」と厳しい口調で語った。
証明書を受け取りに来庁した50代女性は「不祥事があるたび規律徹底を訴えているが、いつもその場限り。日ごろから口うるさく言い続けないと、同じことの繰り返しになる」と、職員の意識改革を求めた。