記者会見で抱負を語る市瀬=仙台市のマイナビ仙台クラブハウス

 サッカー女子のなでしこジャパンの一員として、6月に開幕するフランスワールドカップ(W杯)に臨む市瀬菜々(21)=徳島市出身=は10日、仙台市のマイナビ仙台ベガルタレディースのクラブハウスで記者会見し、目標を「世界一を取ること」と定め、2011年ドイツ大会以来のW杯優勝へ意気込みを示した。

 メンバー入りが有力視されていたものの、正式発表を受けての会見では「正直、ほっとした」と安堵の表情を浮かべ、喜びをかみしめた。チームで唯一メンバー入りし、日の丸を背負うだけに「チーム、日本を代表して行くので結果も残さなければならない」ときっぱり。V奪回に向け「初戦が大事になる。しっかり準備して、長所である予測や守備の強さを出したい」と力を込め、素早い切り替えで攻撃でも起点になりたい考えだ。

 昨季は、左足のけがでアジア大会を欠場するなど苦しんだ。今季も代表合宿に呼ばれながら遠征メンバーを外れたが「なでしこの試合を見て、自分を奮い立たせていた」と言う。W杯代表入りへ向けて心身共に万全に仕上げ、4月20日に実戦復帰した。

 「憧れの舞台」と話すW杯。11年の歓喜の優勝を見て、なでしこへの思いが膨らんだ。16年のU-20(20歳以下)W杯を経験し、その気持ちをさらに強くした。徳島県出身選手として初のW杯出場に県民の注目も高い。少女時代からの夢をかなえ、世界最高峰のピッチに立つ市瀬。最後に古里の子どもたちへ「小さい頃から目標を持つことが大事。その実現に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。