スポーツ庁の指針に長時間練習の抑制や休養日の確保が盛り込まれるなど運動部活動改革が進んでいる。「限られた時間をどう活用し、生徒の力を伸ばすか。現場をサポートしていきたい」。徳島県中学校体育連盟のトップに就き、意欲を見せる。

 1987年に保健体育教師となり、主に藍住町内で勤務。日体大時代の競技経験を生かして女子ソフトボール部の顧問を長年務め、95年と97年には藍住東中を全国中学校体育大会で3位に導くなど黄金期を築いた。休日返上で指導に明け暮れた日々を「今では考えられない」と振り返りつつ「最高の結果を出させてやりたい一心だった。選手にも恵まれた」と懐かしむ。

 かつての熱血指導者らしく「生徒にはより大きな舞台を目指してほしい」と望む一方、部活動は教育の一環であることを踏まえ、勝利至上主義には異を唱える。心技体を鍛え、人間関係の構築にも寄与している側面を強調し「誰もが参加しやすい場であるべきだ」。生徒の負担軽減に向け、まずは練習内容の工夫などをポイントに挙げる。

 昔も今も口酸っぱく指導しているのはあいさつや言葉遣い。「社会に出て必要となる礼儀をしっかり身につけてもらいたい」。2017年度から校長を務める藍住中でも重点目標の一つにあいさつを掲げている。

 休日の軽めのジョギングを習慣にしている。「小さなことでも目標を決めて努力し、結果として得られる達成感は格別」とスポーツマンらしさをのぞかせた。58歳。板野町下庄。