オニヒトデの生息状況を調べる協議会のメンバー=牟岐町沖(同会提供)

牟岐町沖の牟岐大島沿岸で見つかったオニヒトデ=同町灘

 徳島県牟岐町沖の牟岐大島周辺で、島の入り江に生息する世界最大級のコブハマサンゴ「千年サンゴ」を食べて被害を及ぼすオニヒトデが増殖している。冬場の海水温の上昇が原因とみられる。地元団体「千年サンゴと活きるまちづくり協議会」が11日に実施した調査で分かった。協議会は早期の駆除に乗り出す。

 協議会のメンバーら11人が島周辺の4カ所で潜り、オニヒトデの生息状況を調査した。

 千年サンゴから南へ約500メートルの場所で、環境省の基準で「準大発生」に当たる7匹を発見し、近くのサンゴに食害を確認した。一方、入り江など他の3カ所では見つからず、千年サンゴに被害はなかった。

 オニヒトデは水温15度以下で死滅するとされる。サンゴの研究者で、協議会の活動を支援している「四国海と生き物研究室」(高知県)の岩瀬文人代表(61)は「冬季の水温上昇が影響している。繁殖能力が高く、産卵期である夏季までの駆除が必要だ」と指摘する。

 協議会の浅香新八郎会長(81)=同町川長=は「生息場所が限られているうちに対策を講じ、サンゴを守りたい」と話した。

 オニヒトデは08年ごろから島周辺で大量に発生。地元ダイバーや協議会が年間千匹以上を捕獲するなど駆除に取り組み、14年以降はほとんど確認されていなかった。