高齢女性が自転車で走行中に転落した現場=11日、吉野川市川島町川島の川島潜水橋

 徳島県内で11日までの9日間に3件の交通死亡事故が発生し、県交通安全対策協議会(会長・飯泉嘉門知事)は12日、全県に多発警報を出した。全県での発令は4カ月連続で、発令基準が「10日間でおおむね3件以上」となった2016年以降では初めて。高齢者が犠牲となる事故が相次いでいる。

 11日午前、吉野川の中州・善入寺島に架かる川島潜水橋(吉野川市川島町)を自転車で走行中に転落し、意識不明の重体となっていた阿波市土成町秋月、無職内藤武子さん(76)が12日未明、搬送先の吉野川市内の病院で死亡した。阿波吉野川署によると、死因は溺死。

 今月発生した他の2件の死亡事故も高齢者が当事者となった。3日夜、鳴門市の国道を横断していた女性(88)が軽乗用車2台にはねられ死亡。9日午後には、徳島市のJR牟岐線の踏切で男性(73)が列車にはねられ亡くなった。

 今年、県内で発生した交通事故の死者数は20人に達し、前年同期に比べ12人多い。人口10万人当たりの死者数は約3カ月間、全国ワーストが続いている。

 警報発令期間は21日まで。協議会は13日、県庁で緊急会議を開き、県や市町村の担当者らが事故防止策を話し合う。