保管していた現金がなくなった当直室=徳島市役所

 徳島市役所の当直室に保管していた現金約1万2千円がなくなっていたことが14日、市への取材で分かった。市は同日、窃盗の可能性があるとして徳島中央署に被害届を出した。

 現金は、紛失や盗難などで所持金をなくした旅行者らに貸し出す「浮浪困窮者一時扶助費」。夜間や休日でも利用できるよう当直室に保管していた。

 ゴールデンウイークを控えた4月下旬、市は「利用が増える可能性がある」として2万円を補充しようとしたところ、保管庫に元々あった1万2300円がなくなっていた。直近の支給は1月下旬で、3カ月の間に紛失したとみられる。

 当直室は本庁舎地下1階にあり、管財課の嘱託職員である守衛5人が当番制で勤務。平日の午前8時半~午後5時は施錠され、それ以外の時間に守衛が常駐している。保管庫には1万2300円が常に置かれ、市は旅行者らへの貸し出しがあるたび補充していた。

 市は守衛5人に事情を聴いたものの、明らかにならなかった。

 現金の紛失が発覚したのを受け、市は守衛が業務を代行する夜間と休日対応を中止し、平日の窓口対応に一本化した。市管財課は「金銭や貴重品の管理について注意喚起を行う」とコメントした。