地域での起業を支援する徳島大、徳島県信用保証協会、徳島新聞社の連携プロジェクト「まちしごとファクトリー」の事業が6月に始まる。5年目となる本年度は、起業への思いを育むフェーズ(段階)1と、具体的にビジネスを形にしていくフェーズ2に分けて講座や実習を企画した。段階に応じて幅広く参加者を募り、効果的な人材の育成とビジネスの実践につなげる。
フェーズ1は、「公民連携の地域づくり」をテーマにした講座が6月から3回、予定されている。講師は徳島大の矢部拓也教授で、同大の全学部共通授業も兼ねている。このほか、県内各地の起業家を訪問する。
フェーズ2は、県信用保証協会の寄付講座が同大大学院の公開授業として行われる。10月から8回あり、地域の課題解決につながる起業のヒントや資金調達法を学ぶ。事業計画の作成を支援する「実践塾」も開く。
幕開けとなるキックオフセミナーが6月15日午後1時半から、徳島大常三島キャンパスのフューチャーセンターである。油津商店街(宮崎県日南市)の活性化を進める「油津応援団」の黒田泰裕代表取締役が講演。神山町や三好市などで地方振興に関わる人を交えて討論する。
キックオフセミナーの申し込みは、まちしごとファクトリーのホームページ<https://www.machishigoto.com/>から。フェーズの受講などに関する問い合わせは、徳島大人と地域共創センター<電088(656)9910>。