徳島県警は20日、徳島市の70代女性が警察官や日本銀行職員を名乗る男の電話に応じ、1千万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。県警には警察官らを装った不審電話に関する相談が18日に16件、19日に25件寄せられている。

 捜査2課によると、19日正午ごろ、1人暮らしの女性宅に警察官を名乗る男から「詐欺事件の犯人が持っていた名簿にあなたの名前がある。悪用されているので銀行口座は凍結されます」と電話があった。その後、日本銀行の職員を名乗る男から電話があり「銀行で定期預金を解約し、自宅を訪れる職員に通帳と現金を渡してください。お金は本日中に返します。解約の際、銀行員には家を買うと言ってください」と指示された。

 女性は電話の後、定期預金を解約するため銀行に出向いた。その際、行員から解約の理由を尋ねられ、男の指示通り「家を買う」と言って現金を引き出した。同日午後3時半ごろ、自宅に来た20、30代の男に現金1千万円と通帳を手渡した。男らと連絡が取れなくなったことから同日午後6時ごろ、最寄りの交番に相談し、被害が分かった。

 捜査2課は「警察や金融機関が自宅まで多額の現金や通帳を受け取りに行くことはない。被害の拡大も予想されるので不審な電話があれば、すぐに警察に相談してほしい」と呼び掛けている。