防災出前講座で竹笛の作り方を教えるOB会メンバー(立っている人)=2016年12月29日、徳島市の加茂名南小

 とくしま“あい”ランド推進協議会(徳島市中昭和町1)は、大規模災害の発生時に役立つ知識や技術を伝える防災出前講座を始めた。南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、防災・減災の専門知識を持った講師を各地に派遣し、ロープワークや防災グッズの作り方などを指導する。

 指導に当たるのは、協議会が運営する県シルバー大学校大学院の防災講座を修了した有志でつくるOB会メンバー44人。依頼があれば小中学校や防災訓練の会場など県内全域に無料で出向く。

 出前講座の内容は▽竹笛作り▽ロープワーク▽新聞紙を使ったスリッパや非常用ランプ作り▽ガラス飛散防止フィルムの取り付け練習▽家具の固定方法の指導▽防災に関する講演-の六つのプログラムを自由に組み合わせて決められる。体験に必要な道具は、OB会で用意する。

 OB会のメンバーは防災講座で学んだ知識を生かし、2014年から北島町の県立防災センターで家具固定の実演や防災イベントの手伝いなどのボランティア活動をしてきた。メンバーから「さらに活動範囲を広げたい」との声が上がったのを受け、昨年12月に協議会が主体となって出前講座を始めた。

 初めての講座は同29日に加茂名南小で開き、約5センチの竹に小刀を使って音が鳴るよう切れ込みを入れる竹笛の作り方を教えた。

 OB会防災講座長の後藤田洋次さん(74)=小松島市横須町=は「多くの人が経験したことのない大災害に対応できるよう、技術や知識を伝えていきたい」と話している。問い合わせは協議会<電088(655)5080>。