徳島市新町橋2の阿波おどり会館で、日本人と外国人が言葉を教え合う交流会が開かれている。コミュニケーションを取りながら楽しく会話能力を身に付けられ、互いの文化や社会への理解が深まるとあって、参加者に好評だ。
交流会は「Tokushima Language Exchange(徳島言語交流会)」。タイの大学で日本語を2年間教えた松尾玲子さん(30)=美馬市脇町拝原=が昨年11月に開設した。月に1回程度のペースで催している。
毎回、県内外から約10人が参加し、2時間ほど交流。日本人が半数以上で、外国人は県内在住の米国、オーストラリア人など英語圏出身者が多い。
年齢層が30~80代と幅広いのも特徴という。参加者は小グループに分かれ、日本語と英語を織り交ぜた会話やゲーム、書道などを楽しんでいる。
同様の交流会は世界中で広がっており、松尾さんは「言語は教えるのではなく分け合う時代。日常会話を楽しみたい人が増えるとうれしい」と言う。
第1回から参加している木下幹司さん(50)=徳島市西須賀町鶴島、会社員=は「英語を母国語とする人の独特の表現を聞けるのがいい」。県内の高校で英語を教えるジャスティン・デッカーさん(35)=小松島市中田町、カナダ出身=は「みんな親しみやすくいつも新しい発見がある」と話す。
参加費は日本人千円、外国人500円。イベント交流サイトMeetup(ミート・アップ)で募っている。