9年前に母、5年前には妻が他界した。男手一つで2男2女を育てながら県議を続けてきた。4期目の当選を果たし、104代副議長を託された。「身が引き締まる思い。公正公平な議会運営ができるよう、議長の補佐に徹したい」

 県政の課題に人口減少を挙げ、少子化対策の重要性を訴える。「働き口の確保や子育て環境の充実など一つ一つの施策の積み重ねが出生率の向上につながる」。子育ての経験から「もっと男性が主体的に育児に関わり、楽しいと思える時代にしたい」と強調する。

 東京都立大(現・首都大学東京)を卒業し、地元の建設会社に入社。父の南豊・旧貞光町長が現職だった時は「応援していたが、政治に興味はなかった」と振り返る。転機は、2005年の町村合併による父の町長引退。衰退していく地元を真剣に見つめるうち「地域のために働きたい」と県議を志し、07年に初当選した。

 県議会の定数は15年に41から39に削減され、今年4月の改選でさらに1減となった。自身の選挙区がまさに今回の減員対象区だった。議員が減ったことで「県議と住民の間に距離感が生まれていないか」と常に自問しながら議員活動を続ける。今後もしっかりと地域を巡り、住民の声に耳を傾けるつもりだ。

 20代の時にはロードバイクに乗ってよく旅をした。国内に限らず、オーストラリアやフィンランド、スペインなども走った。「最近は買い物に行く時に乗るだけ。時間ができれば少し遠出したい」と笑顔を見せた。つるぎ町貞光で父、高校生の次女、中学生の次男と4人暮らし。60歳。