阿南市吉井町原の古民家を改装したサテライトオフィス(SO)「屯 はる」で、2月から月1回、映画上映会「かもかも映画会」が開かれることになった。市地域おこし協力隊員の岩本昌子さん(41)=同市十八女町=が、加茂谷地区のにぎわいづくりにつなげようと企画した。県内で見られない作品を選び、徳島にいながらさまざまな映画に親しんでもらう。
SOの一室に、横約2メートル、縦約1・5メートルのスクリーンを設ける。初回に上映するのは「人生フルーツ」(伏原健之監督、91分)。愛知県に住む高齢の建築家夫婦の暮らしを描いたドキュメンタリーだ。現在、東京のミニシアターなどで上映されているが、DVD化はされておらず、県内では見ることができない。
岩本さんが、友人との会話の中でこの映画を知ったことがきっかけ。「見たいけど、県外までなかなか行けない」という複数の友人の話を聞き、上映会を思いついた。製作会社に上映会を要請したところ、快諾された。
今後はドキュメンタリーやノンフィクションの作品を中心に上映する予定。
岩本さんは「加茂谷に小さな映画館を作りたかった。子どもからお年寄りまで、見た後に温かい気持ちになれる映画を選びたい」と話している。
初回は2月12日午前10時、午後1時、同4時からの3回上映。各回定員30人で、中学生以上千円、小学生500円。問い合わせは市定住促進課<電0884(22)7404>。