阿波市の市場中学校で職員室の金庫から現金約40万円を無断で持ち出したとして、県教委から懲戒免職処分を受けた女性元教諭(60)が処分の取り消しを求めた訴訟の判決が22日、徳島地裁であり、川畑公美裁判長は請求を棄却した。

 判決理由で川畑裁判長は、元教諭が金庫から現金入りの封筒を持ち出し、ごみ箱に捨てたと県教委が認定した点について「覆す証拠はない」と指摘。事件が学校運営などに与えた損害は大きく、処分が著しく妥当性を欠いたとは認められないとした。

 判決によると、元教諭は2015年12月に教材費約40万円が入った封筒を金庫から持ち出して故意に紛失させ、16年3月に懲戒免職処分を受けた。元教諭は現金入りの封筒を金庫から持ち出した事実を否定していた。

 県教委は「主張が認められたと認識している」とコメント。元教諭の代理人は「本人と協議して控訴するかどうかを検討したい」と話した。