徳島県は26日、1日時点の推計県人口(外国人含む)を74万9014人と発表した。前年同期と比べて5818人減り、1999年から18年連続で減少した。死亡数が出生数を上回る「自然減」は94年から23年連続、転出者数が転入者数を上回る「社会減」は18年連続となり、少子化と人口流出が続いている。

 1日時点の人口は、男性が35万6858人(前年同期比2578人減)、女性が39万2156人(3240人減)。

 2016年の出生数は前年より194人少ない5428人で、14年の5529人を下回って過去最少を更新。死亡数は19人少ない9861人で過去5番目に多く、自然減は4433人と過去最大の減少幅となった。

 転入者数は前年を658人下回る2万3597人。これに対して転出者数は1488人少ない2万4982人で、1385人の転出超過だった。

 世帯数は1321世帯増えて30万7626世帯となり、過去3番目の多さだった。

 市町村別の人口は、北島、藍住、板野3町を除く21市町村で減少した。自然増となったのは北島、藍住両町。社会増は徳島、北島、藍住、板野、佐那河内の5市町村だった。

 県は60年の人口目標を「60~65万人超」と設定。20年までに転入・転出者数の均衡を図り、25年には合計特殊出生率を1・8(15年は1・53)に上昇させることを目指している。