電機・電子製品商社の立花エレテック(大阪市)が、LED製品に関し虚偽の内容を公表されたとして日亜化学工業(阿南市)に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は、立花エレの上告を受理しない決定をした。24日付。日亜化学逆転勝訴の二審判決が確定した。

 確定判決によると、日亜化学は2011年、特許権を侵害した台湾製の白色LEDを、立花エレが輸入、販売していると公表。立花側が事実でないと提訴した。

 一審大阪地裁判決は、公表内容が事実でないと認め110万円の支払いを命令。二審知財高裁は、立花エレのホームページの記載内容から、特許権侵害の製品を輸入、販売していると日亜化学が考えたのも無理はないとして請求を棄却した。

 日亜化学は「高裁の判断がそのまま正当に維持されたことを喜ばしく思っている」とのコメントを出した。