中学教育の現場には、教員の働き方改革や新学習指導要領への対応など、課題が山積している。「合言葉は『一歩前進』。それぞれの課題が解決に向けて前に進むよう、校長会の先生の知恵を借りながら努力したい」と抱負を語る。

 働き方改革では、翌日の授業内容を考える時間的なゆとりを持てるようにするなど「現場が活性化する業務の見直しでありたい」と考えている。

 教員を目指したのは「学校が好きだったから」。友人と宿直室へ先生を訪ねたり、「自分を変えるチャンス」と生徒会長に立候補したり・・・。小中学校時代を振り返ると、楽しい思い出ばかりだ。

 ただ、教員になれば楽しいことばかりではない。即効性のある指導法はなく、何事にも時間がかかる。それでも卒業生から「お世話になりました」との言葉をもらうと、全てが報われた気持ちになるという。

 印象に残っているのは、初任地の三島中(美馬市)で初めて学級担任をした2年生33人。藍の一大産地だった地元・舞中島の歴史を一緒に調査するなどした思い出とともに、全員の名前をはっきり覚えている。

 離任の際、生徒からジャージーの上下を贈られた。お返しに全員にプレゼントした穴開けパンチは同じ物を今も愛用している。「(生徒は)忘れていると思うけどね」と笑う。

 趣味は、自宅のある徳島市近郊での山歩きだ。中津峰山や高鉾山など、月に1回ほどハイキングに行く。「山頂に到達した達成感よりも、歩いている途中の方がリフレッシュになって楽しい」。59歳。