ぶつだんのもりが製作した仏具の移動販売車=徳島市内

 仏壇仏具製造販売のぶつだんのもり(徳島市)が6月から、仏具の移動販売に乗り出す。山間部など公共交通手段が少ない地域に出向き、高齢者らのニーズを掘り起こすのが狙いで、軽トラックの荷台を改造した移動販売車を新たに製作。地域の要望などに応じて公民館や役場、祭り会場に出店する。

 改造した軽トラックの荷台部分に陳列棚を設け、線香やろうそく、墓参り用のセット用品、造花、初盆用のちょうちんなど約100品目を販売する。夜間も出店できるように車両にLED照明を設置している。

 6月2日に鳴門市の東林院で開かれる弘法大師にちなんだ「種まき祭」で初出店する。

 同社は徳島市2、吉野川、阿南、美馬、兵庫県南あわじ各市1の計6店舗を持つ。一方で、過疎高齢化が深刻化する中、車を運転できず、買い物などに困る高齢者らが増えつつあることから、寺社で行われる祭りやイベント、自治会の集まりなどで移動販売を行うことにした。

 同社は墓地の運営やお墓・仏壇の掃除、お墓参り代行なども手掛けており、移動販売車で対面販売を行うことで顧客と接する機会が増え、これらサービスの需要喚起につながることも期待する。岸本耕三社長は「高齢者らの細かなニーズの把握に努めたい」と話している。