阿波市で花づくりによる地域活性化に取り組む7団体が、「市花と緑と香りのネットワーク」を発足させた。近年人気を呼んでいるガーデニング愛好家らが手をつなぎ、花と緑を活用したまちづくりの機運を盛り上げる。活動第1弾として先進事例に学び、今後の取り組みを話し合うフォーラムを31日に開く。
ネットワークは、自宅庭を期間限定で一斉公開する「阿波オープンガーデンクラブ」、ハーブの普及に取り組む「ジャパンハーブソサエティ徳島支部」、20年近く市場町の県道沿いにシバザクラを植えている「市場ボランティア協会」などが参加。市観光協会が広報活動などをサポートする。
阿波市は、旧阿波町が町の花バーベナテネラによる町おこしで知られる上、野菜栽培が盛んな土地柄ともあって花づくり愛好家が多い。2013年春に始まった「阿波オープンガーデン」も人気を集めている。
こうした土壌を生かし、地元で活動する団体が手を携えて花づくりムードを高めようとNPO法人「あわ・みらい創生社」の井原まゆみ代表(67)=同市阿波町四歩一=らが呼び掛けた。阿波オープンガーデンクラブの檜美紀子会長(68)=同市阿波町北原=をネットワーク代表に選んだ。
今後は個人会員を募るとともに、イベントやセミナーを開いて花づくりを学ぶ機会を増やす。公共施設や高齢者施設への植栽活動も、活発化させたい考えだ。
檜代表は「花好きの市民同士が連携を強め、阿波市を花や緑であふれるまちにしたい」と話している。
フォーラムは午後1時半から、同市阿波町の阿波図書館。花によるにぎわいづくりに取り組む兵庫県園芸・公園協会の石原憲一郎・花と緑のまちづくりセンター長が講演する。無料、定員60人。問い合わせは市観光協会<電0883(35)4211>。