そびえ立つコンクリート構造物。巨大な城門を見るかのようだ=小松島市前原町

 青い空を背景に、白く輝くコンクリート構造物が並んでいる。その姿は、古代の遺跡かシュールな現代アートを思わせる。特に一般道をまたいで立つ「ボックスカルバート」と呼ばれるトンネルは、巨大な城門のようだ。

 小松島市前原町付近で進む四国横断自動車道・小松島インターチェンジ(IC、仮称)の工事現場は、盛り土や橋台設置に向けた工程があらかた終わったようだ。工事の途中ながら、既にかつての光景が思い出せないほどの変貌を遂げている。

 今後、工事が進むにつれて道路の全容が見えてくるだろう。しかし、徳島ジャンクション(JCT)―津田IC間は開通時期が示されているのに対し、それ以南は未定。現段階で完成した姿を想像するのは難しい。

 そびえる構造物を眺めていると、どこかで見た景色に似ていると思った。高知県の土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線だ。

 ごめん・なはり線は1965年に着工したものの、81年に工事が凍結され、完成した一部の高架橋は長い間放置された。開通にこぎつけたのは着工から37年後の2002年。時代の変化に振り回された工事だったと記憶している。

 四国横断道の完成はいつになるだろうか。期待と不安を抱かせる光景が広がっている。