沖縄訪問を前に打ち合わせをする泡盛の会の会員=徳島市八万町内浜

 焼酎の泡盛を通じて特産地の沖縄と交流を続けている「阿波を盛り上げる泡盛の会」の会員23人が4日、沖縄県宮古島を訪れ、太平洋戦争中に宮古島で亡くなった戦没者慰霊碑「豊旗之塔(とよはたのとう)」に献花する。慰霊碑には徳島県人6人を含む2419人の戦没者が祭られており、風化しつつある戦争の歴史を胸に刻み、平和への思いを新たにする。

 宮古島市教委によると、豊旗之塔は満州(現中国東北部)で編成されて沖縄戦で宮古島に派遣された陸軍第28師団(通称・豊部隊)などの戦没者を追悼する碑。徳島県人の戦没者は師団の歩兵第3連隊や、南西諸島北台湾海軍航空隊宮古島派遣隊などに所属していた。

 泡盛の会は、2010年に徳島の会社経営者らで設立。沖縄との交流を通じて、徳島で編成された陸軍「球(たま)6463部隊」の戦没者慰霊碑が石垣島にあることを知り、15年の沖縄訪問時に初めて碑に献花した。今回は3~6日の沖縄研修旅行で宮古島を訪れることから、徳島県人との縁もある豊旗之塔で献花することにした。

 研修旅行では泡盛の蔵元を見学するほか、沖縄県酒造組合と懇親会を開いて交流する。泡盛の会の笠井栄二幹事長(65)=徳島市八万町内浜、会社役員=は「沖縄の慰霊碑への献花を続け、会員で平和への思いを共有したい」と話している。