徳島市立木工会館(福島1)の移転計画を巡り、指定管理者の市地場産業振興協会が出展者を対象に行ったアンケートで「移転先でも出展する」と答えた男性に対し、協会の理事長(73)が「協会の方針に反対している」などと、圧力と取られかねない発言をしていたことが7日、分かった。徳島新聞の取材に理事長は事実を認め、「反省している」と話した。

 男性は5月13日に会館を訪れてアンケートに答えた。その際、回答用紙を見た理事長が「『移転先でも出展する』と書かれたら、移転しろというのと一緒。(協会への反対が)一人くらいおってもかんまんけど」などと言ったという。

 男性は「圧力以外の何物でもない」と憤っている。理事長は「常時出展している人なので、移転の問題点も理解してくれていると思い、つい乱暴な言い方をしてしまった」と釈明した。

 さらに別の出展者の男性は、協会スタッフからの電話でアンケートに応じた際、「移転先でも出展する」と答えると「ほれはちょっといかんわ」などと変えるよう促され、仕方なく「出展しない」と答え直したという。

 スタッフは「そんなやりとりはしていない」と否定している。

 アンケートはファクスや聞き取りなどで実施。回答した240人の90・8%が「移転先では出展しない」とする結果が出ていた。

 協会は、10日に予定していた現地建て替えを求める市への要望書提出を中止した。アンケートに当たったスタッフの対応に問題がなかったか聞き取り、結果も精査し直すとしている。