鳴門教育大の学校教育学部を2016年3月に卒業した学生(大学院進学者、保育士就職者を除く)の9月末時点の教員就職率は88・8%で、全国44の国立教員養成大学・学部の中で1位だったことが、文部科学省のまとめで分かった。1位は4年連続。全国平均は67・4%だった。

 16年の鳴教大の卒業生は104人。保育士になった4人と大学院に進学した11人を除く89人中、79人(正規55人、非正規24人)が教員になった。このうち14人(小学校11人、中学校2人、幼稚園1人)は県内の国公立学校に就職した。

 鳴教大は、高率を維持している理由として独自の教育課程や就職支援策を挙げる。3年秋の合宿研修をはじめ、個人・集団面接などを指導するガイダンス授業を用意。就職支援室にはアドバイザーとして専任1人を含む計4人の元学校長がおり、採用試験の模擬面接などを行っている。また1年時から幼稚園や小中学校で実習を重ね、学生の意識を高めている。

 16年3月に鳴教大の教職大学院を修了した学生の教員就職率は100%で、14年3月修了生から3年連続で全員が就職している。

 鳴教大に続いて教員就職率が高かったのは大分大87・8%、兵庫教育大87・2%、滋賀大82・1%、上越教育大80%だった。