男性向けの介護セミナー「ケアメン入門講座」が4日、阿波市土成町吉田のNPO法人「スマイル」であった。男性5人のほか女性15人も参加し、介護の心構えや技術を学んだ。
四国大短期大学部の津田祐子教授(介護学)が講師を務め、排せつや入浴時などの介護のポイントを説明し、「相手への目線や態度が大事。介護は自分も生かされ、どう生きるかを教えてくれる」と強調した。
その後、バスタオルやビニール袋を使ってベッドの上にいる要介護者を移動させたり、車いすに座らせたりする方法を指導した。参加者はそれぞれ介護役と要介護者役になって実践した。
参加した市民生委員の藤本一郎さん(69)=同市土成町浦池=は「要介護者を持ち上げる動作など知らないことが多かった。他の民生委員とも学んだことを共有したい」と話した。講座は、介護の現場で増加する男性介護者が知識を学ぶ機会を増やそうと、スマイルが初めて開いた。