登山道周辺の山腹にネットを張る三嶺の自然を守る会の会員(県提供)=剣山

 徳島県は、剣山山系「三嶺」(標高1894メートル)の登山道の修繕と周辺の植生回復に取り組む費用を、インターネット上で資金調達するクラウドファンディング(CF)型ふるさと納税で募っている。資金面の支援に加え、CFを通じて県内外の人に三嶺の自然環境に関心を持ってもらうのが目的。

 剣山国定公園の西部に位置する三嶺は台風や登山者の踏圧のほか、ニホンジカによる食害の影響で、植生の消失や樹木の枯死が進み、登山道の土砂流出などを引き起こしている。

 このため、10月から来年3月(積雪期を除く)までの期間に修繕工事などに取り組む。名頃登山道の標高約1500メートル付近から三嶺山頂まで約1・5キロの区間で、荒廃が著しい数カ所を角材を使って階段状にするなど修繕を行うほか、登山道周辺に天然のヤシ繊維でできたネットを敷いて植生の再生を図る。工事中も登山道は利用できる。

 CFの目標金額は100万円。目標額に達しなくても工事は進める。

 ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」内の特設サイトから寄付できる。県外の寄付者にはスダチや藍染のタオルなどの返礼品がある。総務省からの通知に基づき、県内寄付者に返礼品はない。

 CFの募集は8月31日まで。西部総合県民局保健福祉環境部は「CFを通して登山者の安全を確保するとともに、自然保護の意識を高めたい」と協力を呼び掛けている。