夜間の防災訓練で避難所に集まる住民=阿波市阿波町の林小

小松島市消防本部の職員(左の2人)からホースの扱い方を教わる団員=同市立江町赤石の市立武道館

出水期を前に行われた排水ポンプ車の操作訓練=阿南市宝田町の桑野川河川敷

 徳島県内各地で災害に備えた訓練が行われた。参加者は消火ホースや排水ポンプの扱い方を確かめたり、夜間の避難を体験したりして防災意識を高めた。

 夜の発生想定 住民400人避難 阿波市

 阿波町の林小学校区自主防災組織連合会が夜間の大規模災害を想定した防災訓練を初めて行い、約400人が参加した。

 午後7時半に町内放送で地震発生が知らされると、懐中電灯や非常袋を持った住民が、林小体育館に徒歩などで集まった。連合会本部役員は投光器を設置したり、避難者を誘導したりしてスムーズな対応を確認した。酒巻福一さん(68)は「経験できて良かった。災害時は冷静に行動したい」と話した。

 連合会がこれまでに実施した炊き出しや避難所設営などの訓練がいずれも昼間だったため、会員から夜間の実施を求める声が上がっていた。

 消火ホースの扱い方教わる 小松島市

 消防団員が消火ホースの使い方などを学ぶ訓練が立江町赤石の市立武道館であった。

 22分団の約110人が参加。市消防本部の職員が隊列の動きなどを指導し、重さ約8キロのホース2本を担いで走る方法や連結の手順を教えた。入団2年目の佐々木健夫さん(44)=坂野町天神東、会社員=は「いざという時のために覚えておきたい」と話した。

 小松島署は、集中豪雨や地震の発生時に被災状況を連絡してもらう災害情報協力員(防災ウオッチャー)らを対象に、署で講習会を開いた。

 協力員や署員ら約20人が参加。県警警備課の楠大助災害対策官が南海トラフ巨大地震の想定震度などを説明し、自身の安全を確保した上で河川の氾濫状況や周辺の被害を伝えるよう呼び掛けた。

 署管内の協力員は10人。中田喜啓さん(63)=上勝町旭、会社員=は「近年はゲリラ豪雨が多いので、気を引き締めて取り組みたい」と話した。

 排水ポンプの操作方法確認 阿南市

 宝田町の桑野川河川敷で、国土交通省那賀川河川事務所と県南部県民局が排水ポンプ車の操作訓練を行った。

 国交省と県職員のほか、地元建設会社の従業員ら約100人が参加。毎分3万~15万リットルの排水能力があるポンプ車5台と排水ポンプ装置1台にホースをつなぎ、川の水をくみ上げて放水した。

 那賀川や桑野川では昨年、西日本豪雨や4度の台風でポンプ車が出動した。那賀川河川事務所の清水敦司副所長は「洪水はいつ発生するか分からない。円滑で迅速な対応をできるようにしたい」と話した。