マイナンバー制度の個人番号カードを利用して、コンビニで住民票や戸籍証明書などの各種証明書の交付を受けられるサービスを県内自治体で最初に始めた藍住町が、町民以外の人でも、戸籍証明書を取得できる新サービスを始めた。今までは、住民票が町内にある人だけが対象だった。

 新サービスは、本籍が町内にあれば、戸籍の謄抄本や付票の写しが取得できる。希望者は個人番号カードを取得した上でコンビニや専用サイトで利用登録を申請する。登録完了後、カードを使ってコンビニのコピー機を操作すれば戸籍証明書を入手できる。

 これまで町役場への来庁が難しい町外在住者は、申請書などを郵送しなければ戸籍証明書を取得できなかった。コンビニ交付で、取得のための費用や手間を省くことができる。証明書を郵送で取得したケースは2015年度、238件あった。

 県内の自治体で、住民票がない人を対象にした戸籍証明書のコンビニ交付サービスを行うのは初めて。