昨年を上回る応募作が集まり、集計に追われる徳島文学協会の会員。中央が佐々木会長=四国大

 徳島をテーマにした全国公募の掌編小説コンクール「第2回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」(徳島文学協会、徳島新聞社主催)の募集が締め切られ、昨年の422点を上回る426点の応募があった。10日(当日消印有効)の締め切り直前に応募が急増した。全国39都道府県から作品が寄せられた。

 内訳は県内(徳島県出身者を含む)が225点、県外が201点。県内からの応募が昨年より67点減ったのに対し、県外からが71点増と大幅に伸びた。都道府県別(徳島を除く)では、東京が48点と最も多く、大阪34点、神奈川21点と続いた。他に兵庫、京都、千葉からも各10点以上が寄せられた。

 25歳以下の作品も昨年より26点増えて108点となった。最年少は11歳の小学生で、最年長は92歳だった。平均年齢は45・75歳。

 阿波しらさぎ文学賞は、文芸振興や地域活性化を目的に昨年、創設された。原稿用紙15枚以内で徳島の地名や文化、歴史、産業などを盛り込むことを条件とし、今年は1月15日から募集していた。

 1次選考を行う徳島文学協会の佐々木義登会長(四国大教授)は「昨年の受賞作のレベルの高さに刺激を受けて、全国から多くの応募が寄せられた。徳島に注目してもらえるきっかけになり、地域活性化につながる」と喜んでいる。1次選考を経て、8月に芥川賞作家の吉村萬壱さんらによる最終選考で受賞作が決まる。

 第1席の阿波しらさぎ文学賞の賞金は30万円。徳島出身および徳島在住者から選考する徳島新聞賞には10万円、25歳以下を対象とする徳島文学協会賞には3万円が贈られる。受賞3作品は徳島新聞紙上と徳島新聞電子版に全文掲載される。来春、発行される徳島文学協会の文芸誌「徳島文學」にも転載される予定。授賞式は9月8日。