神事で玉串を奉納する参列者=徳島市の県護国神社

 太平洋戦争末期、松茂町の旧海軍徳島航空基地で編成された「徳島白菊特攻隊」の慰霊祭が23日、徳島市雑賀町の県護国神社で営まれた。遺族ら約20人が神事で玉串を奉納し、特攻で犠牲になった56人の冥福を祈った。

 「徳島白菊特攻隊を語り継ぐ会」の山下釈道会長(55)=同市佐古七番町=があいさつ。昨年亡くなった元隊員の田尻正人さん=享年(96)=が、戦争を経験してない世代でも特攻隊の歴史を後世に伝えられるよう会を設立したと紹介し「先人の歴史を忠実に伝え、平和は大切という思いを広めていきたい」と述べた。

 慰霊祭に続き、叔父を亡くした隅倉純爾さん(76)=同市国府町井戸=が遺族を代表し、戦争の恐ろしさが風化していると指摘。「白菊特攻隊の歴史を語り継ぎ、若い世代に戦争について考えてほしい」と語った。