森友問題で安倍首相を非難する籠池被告(中)=徳島市のアスティとくしま

 学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(66)、妻の諄子(62)両被告=いずれも詐欺罪などで公判中=と、元NHK記者相澤冬樹さん(56)による対談イベント(実行委主催)が23日、徳島市山城町のアスティとくしまであった。籠池被告は大阪地検特捜部による逮捕から約10カ月間勾留されたことを「口封じのための国策留置だ」と非難し、300人が聞き入った。

 籠池被告は、小学校の開校に向けて安倍晋三首相や昭恵夫人らから応援協力があったとして「国有地の値引き問題が勃発し、安倍首相は自らの保身にかじを切った」と主張。「私たちを300日間も勾留したのは口封じだ。背景に権力者への忖度が本当になかったのか、疑念を払拭できない」と述べた。

 学園の国有地売却問題を取材、報道したのがきっかけで記者職を外されたという相澤さんは、NHK以外でも政権に批判的な報道を行う記者が現場から排除される動きがあると指摘。「日本の報道は危機的状態だ」と訴えた。

 神山町下分、自営業山西勝さん(62)は「森友問題は籠池夫妻だけの事件として片付けてはいけない。安倍首相自らが疑惑への説明責任を負うべきだ」と話した。