中高生が美馬市の活性化に向けた施策を競う「美来創生☆政策アイデアコンテスト」が、市役所で行われた。外国人観光客を対象に、美馬和傘や郷土料理作りの体験教室を開く案を発表した藤野智さん(17)と財田倖歩さん(17)=ともに脇町高校2年=が最優秀賞に輝いた。
藤野さんと財田さんは、台湾や香港からの訪日外国人客はリピーターが多いことに着目した。学校の研修で昨年12月に台湾を訪れた友人を通じ、台湾人に関心のあることについて質問。日本ならではの文化の体験に人気があったことから、案をまとめた。
2人は「美馬市を明るく元気にしたいと思って考えた。市の良い所を多くの人に知ってほしい」と話した。
コンテストは美馬市が初めて開いた。同市やつるぎ町の中高生が対象で、脇町高の7グループが応募。書類による1次選考を通過した3グループが出場し、市長ら4人が独創性や実現性などを審査した。
他の2グループは、多様な機器をインターネットでつなぐ「モノのインターネット(IoT)」を活用して医療器具などを開発する案と、空き家に短期滞在し休耕地で農業を体験してもらう案を発表した。