那賀町がドローン練習場の建設を計画している山林(中央部分)=同町小仁宇

那賀町がドローン練習場の建設を計画している山林(中央部分)=同町小仁宇

 小型無人機ドローンの活用で県版地方創生特区に認定されている那賀町は、同町小仁宇にドローン操縦の練習場を整備する。町が開いている操縦講習会で活用するほか、町外の愛好家も利用できるようにする。2017年度末までの完成を目指しており、関連予算2090万円を16年度一般会計補正予算案に盛り込み、15日開会の町議会2月定例会に提案する。

 練習場は「さくら公園」の北側にある町有林約千平方メートルを伐採し、平地に造成する。ドローンの充電や組み立てなどをする作業小屋(木造平屋約36平方メートル)を建設するほか、ポールなど飛行練習用の備品を設置することも検討している。

 事業費のうち半額を国の地方創生拠点整備交付金で賄う。着工の予定は9月。将来的には隣接地にドローンのレース会場を整備することも視野に入れている。

 町はドローンの普及に向けて16年1月から計9回、町民向けの操縦講習会を開き、延べ約90人が受講している。屋外での練習は、同町小仁宇のわじき工業団地の空きスペースを企業に借りるなどしていたが「ドローンの町」をアピールするためにも、専用の練習場を整備することにした。

 町は「付近は桜の名所で、ため池などもあってドローンによる空撮が楽しめるポイントでもある。ここで安全に練習し、ドローンと那賀町の魅力を知ってもらいたい」としている。