労働組合の活動で大事にしているのは「調和」。「労使が対立するのではなく、ウィンウィン(相互利益)の関係を築くのが大切だ」との思いが強い。県内最大の労組のかじ取り役を任され、「異なる価値観や意見を認め合い、支え合う組織を目指す」と抱負を語る。

 課題に挙げるのが、2割程度にとどまる労組の組織率向上。存在すら知らない若者も増えており、企業内での労組結成だけでなく、非正規労働者の加入促進に力を入れる考えだ。

 若者の県外流出を防いで人手不足を解消するには、都市部や大企業との格差是正が求められる。徳島地方最低賃金審議会の労働者委員として、最低賃金の引き上げにも意欲を見せる。

 1983年に貞光工業高(現つるぎ高)を卒業。大阪の電機メーカーに就職したものの、徳島への愛着が強く、2年後に松下寿電子工業(現PHC、美馬市)に入社した。すぐに組合活動を始め、2012年に委員長となった。

 意識しているのは「弱者の視点」。上部団体のパナソニックグループ労連の活動では、障害児を持つ組合員の交流会を企画するリーダーを務めた。職場では、組合員の人間関係や家庭の悩みなどにも耳を傾ける。

 188センチの長身。高校時代はラグビー部とバスケットボール部を掛け持ちし、今も地元のバスケットボールチームで週1回はコートに立つ。チームメートは年下ばかり。それでも「一緒にプレーすると、若返った気分になる」。吉野川市川島町学の自宅で妻と長女、次女、両親との6人暮らし。54歳。