約3年間伸ばした髪をカットする箕浦君=石井町の美容室(石井CATV提供)

箕浦新太君

 病気などで髪をなくした子どもの医療用かつらに使ってもらおうと、石井小4年の箕浦新太君(10)が、3年間伸ばした50センチ超の髪を切って寄付した。ヘア・ドネーション(髪の寄付)と呼ばれる社会貢献活動で、箕浦君は「役立ててもらえればうれしい」と笑顔だ。

 ヘア・ドネーションに取り組んでいた母親まどかさん(37)の勧めで、小学校入学時から伸ばし始めた。長くなるにつれて夏場は暑苦しく、からまることも増え、普段は髪をくくって生活。今春には腰辺りまで伸び、洗髪や乾燥に毎日30分以上かかっていた。

 10歳になった4月28日、2014年から活動を支援している地元の美容室「Retour(ルトゥール)」で断髪式を実施。長い部分は52センチほどあり、かつらを作る大阪市のNPO法人に贈った。箕浦君は「大事に使ってほしい。大人になったらまた挑戦したい」と話した。

 ルトゥールによると長さ31センチ以上であればパーマやカラーをしていても使えるという。1人分のかつらを作るのに20~30人分の髪が必要。店では100人以上が寄付している。

 奥平真人代表(43)は「3年間も伸ばしてくれて本当にありがたい。箕浦君の行動はヘア・ドネーションの機運を高めると思う」と喜んでいる。

 県内の男児によるヘア・ドネーションとしては、徳島市の八万小6年藤原莞大君(12)が昨年4月、2年以上伸ばした髪を切って寄付した例がある。藤原君は次に向けて再び髪を伸ばしている。