戦国武将・三好長慶の生誕地とされる三好市三野町で毎年11月に開かれる「三好長慶武者行列まつり」を盛り上げようと、県西部の音楽関係者がまつりの公認ソングとダンスを作った。18日に同市池田町で行われる「四国酒まつり」で、お披露目する。
タイトルは「戦国華風~三好長慶其の人生をゆく」。ポップな曲調で、歌詞には「阿波の空 背中に背負い」「戦国の世にて天下人」「其の口ひげに華の風が遊ぶ」などとあり、室町幕府の実権を握って畿内に覇を唱えた長慶の武功や特徴が盛り込まれている。
美馬市脇町の音楽ユニット「ユユ・ウィズ・エリリ」が作詞作曲。東みよし町加茂のダンス教室・スタジオFUNの土井逸子代表(58)が、旗をなびかせたり、勝ちどきを上げたりする動きを取り入れた振り付けを考えた。
武者行列まつりで毎年ダンスを披露している土井代表が、長慶の魅力を広く伝えようと「ユユ-」に曲作りを相談。歌が昨年末にできたことから、武者行列まつり実行委員会に協力を求め、手作りの甲冑姿で酒まつりに出演することにした。
土井さんと「ユユ-」は、三好市山城町で毎年11月に行われる妖怪まつりと、酒まつりの公認ソングとダンスも手掛けており、「三好の三大まつりを制覇することができた」と喜んでいる。
武者行列まつり実行委の大西恒昭会長(73)は「歌と踊りを通じて、郷土の偉人を知ってもらういいきっかけになる」と歓迎している。