モラエスゆかりのようかんをPRする徳島大の大学院生=徳島市二軒屋町1の日の出楼

 徳島で晩年を過ごしたポルトガルの文人モラエス(1854~1929年)が愛したようかんを、徳島市の老舗和菓子店「日の出楼」が10年ぶりに復活させる。7月1日のモラエス忌に合わせて発売する。地域文化を研究している徳島大の大学院生が、徳島市とポルトガル・レイリア市の姉妹都市提携50周年記念にと、日の出楼に提案した。

 復活させるのは、白あんを食紅で赤くした「紅ようかん」。モラエスが妻おヨネとめいコハルの月命日に決まって日の出楼で購入し、2人の位牌に供えていたという。

 昔ながらの味を再現した商品と、ポルトガル産の赤ワインとレーズンで味付けした新商品の2種類を用意。それぞれ一口サイズ(税込み160円)を店内限定で販売する。

 大学院生からの提案に、日の出楼6代目の松村清一郎社長(40)が「モラエスの存在が後世に伝わるよう協力したい」と応じた。松村社長によると、県内ではようかんより、ういろうの人気が高いため販売をやめていた。

 徳島大モラエス研究会の宮崎隆義教授は「徳島の和菓子として末永く愛される商品になってくれるとうれしい。若い世代にもモラエスについて知ってほしい」と話している。

 商品の問い合わせは「日の出楼」<電088(622)6775>。