グローバルなビジネス展開への思いを語る日立製作所の東原社長兼CEO=徳島市のホテルクレメント徳島

グローバルなビジネス展開への思いを語る日立製作所の東原社長兼CEO=徳島市のホテルクレメント徳島

 日立製作所の東原敏昭社長兼最高経営責任者(CEO)=小松島市出身=が14日、徳島市のホテルクレメント徳島で開かれた「生産性フォーラム」(四国生産性本部主催)で講演した。国内外の売上高が年間10兆円を超える巨大企業のトップとして「社会に貢献するとともにグローバルで戦うため挑戦を続けたい」と情熱を語った。

 東原社長は県内の経営者ら約60人を前に「世界で勝ち抜く企業への挑戦」と題して講演。創業の精神である和、誠、開拓者精神を継承しつつ、欧米や中国をはじめ世界を舞台に事業を繰り広げる同社の歩みを紹介した。

 これからのビジネスを創り出すキーワードとして「協創」「つなぐ」を挙げ、顧客との課題共有などを通じ、ロボットや人工知能(AI)など先進的な分野で社会イノベーション事業に注力する考えを示した。

 古里の四国についても触れ、「人口は減っているが、観光資源と農水産物が豊富で魅力にあふれている」と潜在力の高さを強調。「各企業と協創し、四国から、日本から素晴らしい文化を輸出する支援ができれば」と話した。